これはひどい・・・・・
日銀、10兆円の資金供給追加=3カ月物金利の低下誘導-デフレ脱却へ金融緩和強化

日銀は1日、臨時の金融政策決定会合を開き、金融機関が資金をやりとりする短期金融市場向けに、10兆円規模の新たな資金供給策を追加することを全員一致で決定した。年0.1%の固定金利で、期間は3カ月。やや長めの金利の低下を誘導するのが狙いで、日本経済がデフレから脱却し、物価安定の下で持続的な成長経路に復帰するため、政府と歩調を合わせて金融面から支援姿勢を強めることを明確にした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091201-00000094-jij-pol


日銀は臨時の金融政策決定会合を開き、量的緩和を実施を検討すると見られていたが、いざ蓋を開けてみると0.1%の固定金利で10兆円を短期金融市場に供給するというスケールの小さなものだった。

来るのか?日銀の量的緩和でデフレ脱却のためには長期国債の買いオペが効果的であると述べたが、短期金融市場向けの資金供給では効果は非常に限定的なものになる。

1日午前、臨時の金融政策決定会合の開催が報道されたとたん、為替レート(ドル/円)は前日比で1円近く円安へと振れたのだが、金融緩和の内容が15時30分頃に発表された途端、為替市場では円が買い戻され、ドル/円は87.50円付近から86.81円まで一気に円高へと戻した。

http://www.forexchannel.net/realtime_chart/usdjpy.htm

失望売りである。

量的緩和が実施されれば、円がそれだけ溢れることになるので、円の外国通貨に対する価値は下落し円安が進む。それが今回量的緩和は実質見送りであることが判明したため、一旦円安へと振れた為替がまた円高へと戻したのだ。

民主党の政策にはミクロ政策しかない?で述べたように、量的緩和を行えば、それがそのまま円高対策となるし、そうでなければこのままでは円安になる理由はない。今日一日で起きた量的緩和期待での円安進行と、それが実施されないことへの失望売りによる円高進行が日本が(日銀が)何をすべきなのかを物語っている。

それにしてもやはり日銀。ここは今後、政府・民主党主導により強力な金融政策実施へ向けた対策が必要なのかもしれない。

日銀には失望した。



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