大量殺人発端の戒厳令解除へ…フィリピン
フィリピンのアロヨ大統領は12日夜、州知事選に絡む大量殺人事件を受け、南部ミンダナオ島マギンダナオ州に発令していた戒厳令を解除する。令状なしの身柄拘束と人身保護令状の請求権停止措置は解除されるが、非常事態宣言は継続し、事件に関与したとされるアンパトゥアン州知事一族の私兵団摘発を続ける。政府発表によると、戒厳令発令後、軍と警察は一族と私兵団計529人を拘束。私兵団による大規模攻撃の危険性が低下し、一定の司法、行政機能が回復したとしている。戒厳令をめぐっては「非常事態宣言で対応可能で、人権侵害の恐れがある」との反発が相次ぎ、国会で戒厳令の失効を求める決議案の審議が進んでいた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091212-00000916-yom-int


先週、12月4日からフィリピン・マギンダナオ州に布告されていた戒厳令が今日付け(12月12日)で解除された。戒厳令は11月23日、マギンダナオ州で起きた選挙に絡んだ57人の虐殺事件に関連したもの。事件の全貌および背景は「マギンダナオの大虐殺」に詳しい。



フィリピンで戒厳令が布告されたのは、マルコス独裁政権下の1972年~81年以来であり、アロヨ政権は、この戒厳令を全土へ拡大するつもりなのではないかとして批判を受けていた。憲法では戒厳令の布告は「侵略又は反乱」に対してのみ適用されるとされており、「今回の事件は反乱にはあたらない」として国会で戒厳令取り下げを求める決議が準備されている中での戒厳令解除だった。来年5月に選挙をひかえるアロヨ政権としては与党に対する無用な疑惑を晴らすことがより重要と判断したのかもしれない。

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