今の日本の不況を脱出する方法

解決策は、年率2%の経済成長を達成することで、そのためには、普通に

1.財政支出の拡大
2.金融緩和のさらなる拡大
3.政府と日銀によるインフレ率3%目標へのコミット
4.ベーシック・インカムの導入

を全部やれば、不況脱出から経済成長へ、そして貧富の格差縮小が同時達成されるでしょう。


と書いたところ、通りすがりさんから以下のコメントを頂きました。

# 通りすがり
2009年09月14日 23:34

でもね、
1.は更なる赤字国債の増発につながり危機の先送りにすぎないのでは?
2.どのような金融緩和策でしょうか? 今までの緩和策では間に合わないとなれば相当な事でなければ・・ おそらく劇薬に近い策でしょうね  現実性と後遺症が気になりますよ
3.インフレ目標のコミット? 今の現実は世界中がデフレ状況なんでしょう 日本だけ金を刷りまくってばら撒く? 正常な時なら末端までお金が廻りインフレにもなるでしょうが
今の時期は金融機関にお金が留まり実需経済に影響を及ばずに金融資産ばかりに投資されバブルの再来にならないのでしょうか?


以下、一つ一つ考えを述べたいと思います。

1.財政は負債の金利を分子、税収の伸びを分母として、分子が分母を上回れば発散=破綻します。現在はGDPが減少していますので、税収の伸びもマイナス。つまり、このままだとどのみち破綻です。

これを防ぐ方法は、唯一、経済成長を達成し、自然増収を目指すことです。そのための財政支出となります。

また、今の日本は、潜在生産力のかなり下で稼動している状態ですので、これを潜在生産力の所で稼動させるくらいに持っていくことは可能だし、必要です。

2. ゼロ金利下でもできる金融政策はいくらでもあります。通常、日銀は国債しか買い取りませんが、それを社債、不動産投信債などあらゆる種類の債権引き受けに広げること(一部実施中)。また、3と関連しますが、その金融緩和(量的緩和)を、インフレ率3%になるまで続けると宣言することなどです。

失われた10年といわれる長期不況の中で、日銀はゼロ金利政策や量的緩和政策を採用しましたが、デフレが止まり、インフレ率が0%になったところで、中止していました。それが不況からの脱出を遅らせていた原因だと考えられます。

ちなみに、アメリカの中央銀行にあたるFRBはものすごい量的緩和をやっています。

3. はい、今はデフレです。だからこそインフレ目標を設定し、そこへ向けてお金をばら撒く必要があります。

デフレは不況の最悪の症状で、一旦デフレ入りすると、企業も個人も消費・投資をせず、企業は業績を悪化させ、失業者が溢れ、さらに消費と投資が低迷し(以下繰り返し)という状況に陥ります(今の日本)。

実際、欧米先進国ではどこも今、お札を刷りまくって、インフレに誘導しようと必死です。インフレになれば、上記のデフレ・スパイラルから抜け出せて、経済が回りだし、経済成長が達成できますから。

金融資産や商品市場にだけ投資が進み、バブルになる可能性ですが、これはレバレッジ規制等で対応する必要があるでしょうね。G8やG20で議論されていますね。

以上、回答。


ちなみに、冒頭のクルーグマン教授の記事でも述べられているが、今回の世界同時不況は日本の失われた10年よりも抜け出すのが難しい状況にある。なぜなら、日本の失われた10年では、日銀のゼロ金利政策により、日米金利差が拡大し、これにより円安が進行、それで輸出関連産業が業績を拡大させ、乗り切ったという事情がある。現在は、世界的に低金利なので、金利差による円安は期待できない。もう、外需頼みの回復には期待できないのだ。

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