リアクションのとりづらい宣言だなあ。
新成長戦略、「政治主導」宣言へ=改革実行の意思明確化-政府
 
政府は26日、年内に打ち出す新経済成長戦略の骨格の中で、政治のリーダーシップで戦略を実行する意思を「宣言」の形で盛り込む方針を固めた。旧政権下で過去10年に策定された成長戦略を検証した結果、「リーダーシップの欠如」が失敗を招いたと判断した。30日に閣議決定して発表する方向だ。

「輝きのある日本へ」(仮称)と題す戦略は、冒頭で新政権が政治的リーダーシップで制度改革も含めて戦略を実行する方針を宣言。「民主党には成長戦略がない」との批判払しょくも狙う。

戦略は科学技術をベースに日本が強みを発揮していく分野として、地球温暖化対策を成長機会にする環境分野のグリーン・イノベーションと、医療・介護など健康分野のシルバー・イノベーションを取り上げる。さらに、「アジア」と「観光・地域活性化」を成長に向けた需要を開拓する重点と位置付ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091226-00000041-jij-pol 


政府は新経済成長戦略の骨格の中で「政治主導」を宣言の形で盛り込む方針を固めたそうだ。しかし、少し考えればわかることだが、いくら政治主導といっても、その政治=民主党の側に何のアイディアもないこと、つまり、民主党自身が議席数が多いだけの烏合の衆であることこそが問題なんだ。

そんな素人の集団が「主導」するようじゃ、状況はこれまで以上に悪くなる、いや、すでに悪くなっている。それなのに、過去10年の成長戦略の検証の結果が「リーダーシップの欠如」とは恐れ入る。

簡潔に言えば、これまで10年間の成長戦略の問題点は、経済の安定化=財政政策と金融政策による成長軌道への復帰をないがしろにしたままに、本来長期の課題である構造改革・規制緩和一辺倒で推し進めたことにある。この一点がわからなければ、どんな課題や目標を掲げても空回りに終わることは見えている。それが検証の結果として理解できず、リーダーシップの欠如なんかに理由を求めたというのは驚きだ。小泉政権のリーダシップ、強かったじゃん。でも成長はしなかった。

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photo by Hidekazu Tominaga

また、具体的には「環境」「医療福祉」「アジア」の3点を重点分野とするとのことだが、これはもう、前々から民主党が重点に置くと言っていた分野なので、特に目新しくは無い。

一点だけ付け加えれば、小泉時代にも福祉分野には力を入れようとしていて、グッドウィル・グループのコムスンのようなビジネス大手企業が進出したわけだが、結局は、まともに介護事業をするだけでは赤字になってしまうために、介護報酬不正請求などの不正を行い、処分。そして撤退していった。

この一点だけでも、介護・福祉分野が「まともにはやって行けない」分野であることが判明しているわけで、現在の介護・福祉はそこで働く「若年層へのしわ寄せ」だけに頼って運営されているという根本問題を解決する必要がある。まずはこの一点だけでもメスを入れて、解消してくれれば立派なんだけどなあ。



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