公設派遣村の実施期間は当初4日朝までとされていたが、さらに2週間程度延長することとなった。

都の「公設派遣村」延長へ=2週間程度、833人宿泊
年末年始に住まいのない求職者に一時的な宿泊場所や食事を提供している東京都の「公設派遣村」について、都は3日、場所を移した上で、4日朝までとしていた利用期間を2週間程度延長すると発表した。
都の公設派遣村は、渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センター内に開設されていたが、今後は都の臨時宿泊施設など複数の施設を活用する。利用枠は計約800人分。
都の公設派遣村は国の緊急雇用対策の一環で、先月28日に開設された。当初は受け入れ枠を500人としていたが、入所希望が殺到し、受け入れ枠を拡大。3日の時点で833人が宿泊している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100103-00000051-jij-soci


これは、4日以降も仕事が決まらず、住むところの無い求職者が限りなく存在することへの対応であり、当初500人と予定されていた入所枠も3日の時点で833人にまで膨らんだ。

失業者が溢れるなか、政府として派遣村に取り組むことは高く評価できる。その一方で、少し驚いたのだが、この派遣村、どうやら大阪や名古屋にはないらしい。

「新年こそ」炊き出しに150人が列…名古屋
大みそかの31日夜、名古屋市中村区名駅の西柳公園で仕事がない人たちのための炊き出しが行われ、約150人が列を作った。
 名古屋市の路上生活者を支援する団体などでつくる「第35回名古屋越冬実行委員会」の主催。公園内にたき火がたかれ、牛すじ大根とご飯が配られた。
 昨年9月に失業してアパート住まいという同市南区の男性(49)は、「年齢制限にかかり、今は仕事がない。温かい食事を食べ、来年はなんとかしたい」と話していた。炊き出しは3日夜まで。生活健康相談も行われる。
(2009年12月31日22時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091231-OYT1T00754.htm


このニュースからわかることは、名古屋で越冬活動を行っているのは名古屋市の路上生活者を支援する団体などでつくる「第35回名古屋越冬実行委員会」であって、行政ではない。

行政もこの時期、越冬者向けに港区の「旧船見寮」に無料宿泊所を開設し、宿泊所への入所や入院などの相談を受け付けているみたいだが、支援団体が「名古屋拠点越冬闘争」と名づけていることから見ても、あまり、支援団体と行政が協力して行っている活動とも思えない。

長期間続くデフレ・不況の中で、今や簡単にホームレスに転落してしまう時代。政府はいち早く財政支出と金融政策で景気を回復させると同時に、確実なセーフティーネットを整備して欲しいと思う。



チケット制のオンライン英会話ならPEN