藤井財務相の辞任する意向を受けて、後任人事に注目が集まっている。
藤井財務相、辞任へ 後任に菅直人副総理らが浮上

藤井裕久財務相(77)は5日、健康問題を理由に財務相を辞任する意向を固めた。鳩山由紀夫首相に辞意を伝えており、首相は慰留を続けているが、辞意は固いという。複数の政府・与党関係者が明らかにした。後任には、菅直人副総理・国家戦略担当相、野田佳彦財務副大臣、仙谷由人行政刷新担当相らの名前が挙がっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100105-00000606-san-pol


藤井財務相の後任としては、菅直人副総理・国家戦略担当相、そして野田佳彦財務副大臣、それに仙谷由人行政刷新担当相らの名前が挙がっているとのことだ。

この中でも党内での実力の割りに、仕事のない菅直人副総理あたりが採用される可能性が高いのではないかと思う。そこで、菅直人副総理の経済についてスタンスを検討しておきたい。

氏の考えが一番わかりやすいのは菅直人副総理のオフィシャル・ウェブサイトに書かれた11月22日の記事。

経済における第三の道

最近経済における「第三の道」を考えている。

つまり60年代の日本の高度成長はなぜ可能だったのか。そして80年代後半のバブル崩壊以降なぜ日本は長期の経済低迷に陥ったのか。さらに、2000年代に入り進められた規制緩和など市場万能主義の小泉・竹中路線がなぜ失敗したのか。

端的に言えば80年代以降、投資効果に低い公共事業に巨額の財政をつぎ込んだのが経済の低迷の原因。小泉・竹中路線は、リストラなどによる各企業の競争力の強化が社会全体の生産性向上になると考えたが失業を増加させ、社会全体としての経済成長につながらなかったのが失敗の原因。それでは過去の失敗を繰り返さない経済運営における「第三の道」は何か。現在、深く考慮中。


経済低迷の原因を公共事業への巨額の財政支出としている。うーん、残念ながら的外れだ。経済低迷の原因は橋本政権で行われた「公共事業の削減」と「消費税の増税」がそれまで順調に回復していた経済を腰折れさせたことにある。

次に、小泉・竹中路線が失業者を増加させ、社会全体としての経済成長につながらなかったと分析。うーん、残念ながらこれも違う。小泉・竹中による構造改革は中・長期的な生産性向上には役立つものだが、そもそもデフレ不況の続く中で、景気対策をなおざりにしたまま実施したことから、日本経済が成長軌道へ復帰できず、デフレの中での経済成長という意味の無いものになってしまったことに問題があったのだ。

では、その菅氏はこれら2つにとってかわる第三の道として何を構想しているのかというと

現在、深く考慮中

ダメじゃん。日本経済への処方箋を経済運営の責任者たるものが持っていないとは・・・・

記事は11月に書かれたものだから、それから2ヶ月経ってよい処方箋が出来たなら良いが、経済は思いつきでどうなるものでもない。そもそも、財務相は経済のプロに任せないとまずいんじゃないかな?



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