東京電力は23日、福島第一原発の2・3号機についても1号機同様に地震発生後に炉心溶解(メルトダウン)していたことを認めた。

2・3号機も炉心溶融…地震直後のデータ解析

東京電力は23日、福島第一原子力発電所2、3号機について、地震発生直後の原子炉の各種データをもとに解析を進めた結果、1号機と同様に核燃料がメルトダウン(炉心溶融)していたとする報告書をまとめた。

経済産業省原子力安全・保安院に提出する。

報告書では、2、3号機について〈1〉炉内の水位が水位計の表示通りだった〈2〉水位計のデータは信頼できず、1号機と同じ様に核燃料が全露出している――の二つのケースに分けて、模擬計算を行い、結果を示した。それによると、いずれの場合にも核燃料が溶融して、原子炉圧力容器底部に崩落した状態になっていると評価。特に、水位計が故障しているケースでは、核燃料全体が溶融して、崩壊しているとした。

読売新聞 5月24日(火)3時3分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110524-00000086-yom-sci

まるで、当初はメルトダウンがないかのような表現をしていたが、今になってメルトダウンを認め始めた。これについては最初から専門家はメルトダウンしているのは当然と考えていたようだが、政府および東電はメルトダウンという表現を避け続けていた。

原発事故については一番最初の避難指示が原発周辺5Kmから始まり、だんだんと範囲が拡大していったことや、今回のようにメルトダウンという表現を避け続けるなど、できるだけ被害を小さく見せようとした政府・東電の姿勢が際立つ。

こうした情報操作の中で「安全だ」という誤解が拡がり、取り返しのつかない事態に発展することだって考えられる。政府・東電の発表が信頼ならないからには、限られた情報の中、自分の勘を頼りに自分を守るしかないのかもしれない。

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