4月10日、タイの首都バンコク(Bangkok)中心部で10日、約1か月前から抗議行動を続けていたタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派と軍が衝突したが、日本人のジャーナリスト村本博之さん(ロイター通信)を含む15人が死亡、約800人が負傷した。
村本博之さんがタイのデモ隊の取材にあたっていた経緯については毎日新聞が詳しい。
それによると
「村本さんが現地に出発したのは8日。同社バンコク支局のカメラマンの体調が優れず、応援要請が来たため、急きょ、現地入りしたという。村本さんは十数年前に入社し、東京支局ではベテランカメラマンで、戦場や紛争地の取材経験は何度かあったという。」
ということだ。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100411k0000m030105000c.html
どうやら、普段は日本文化を紹介するような記事を主に取材して配信していたカメラマンだったらしい。実際、ロイター通信(英語版)のサイトで検索をかけると、村本さんが取材・配信した日本文化を紹介する記事が多数ヒットする。
http://www.reuters.com/search?blob=muramoto+hiroyuki
こうした途上国における政治デモでは警察や軍が出てくるが、実際に発砲が行われるかどうかは予測がつかない。そして、デモが行われている一部地域を除いては、ごく普通の日常生活が営まれているものだ。
ロイター通信のような通信社はこれら危険地帯の最前線へ飛び出して取材することこそが仕事だとはいえ、今回のケースは大変痛ましい事件だと思う。
犠牲になった方々のご冥福と、怪我をなさった方々のご回復を祈ります。
村本さんは、デモの人々を守るための盾となられたのでは?と思います。
どうしていつも、美しい志の人が犠牲にならねばならないのか?腹立たしくてなりません。
事件の真相究明を、切に希望します。
そして、タイの選挙を切に希望します。
そもそも、タイの現政権は、選挙結果を無視して誕生したような政権です。それ故に、このような事態に陥っています。
選挙以外に、事態の沈静化は有り得ないと思います。選挙を切望します。