世界各国の汚職実態を監視するドイツのNGOが、世界で最も汚職がはびこっているのはソマリアとアフガンだというレポートを発表した。
しかし、先日、日本政府はそのアフガンに5年間で50億ドル(4500億円)の支援を行うことを表明したばかりだ。これについてはどれほど非常識な判断なのかということを「アフガン支援に50億ドル」の中で指摘した。
50億ドルというのはアフガンにしてみれば国家予算よりも大きなお金であり、それが汚職のはびこる政府へ入ってくるとなれば、効果を生むどころか汚職をますます悪化させ、当初の目的なんてほとんど達成されないだろう。
援助が効果を生むのは、援助の受け先にしっかりした体制が整っている場合だけだ。世界で最も体制が整っていない国へ、日本からの援助額としても史上類を見ない規模のお金を投入しようなんていうのは、本当に常軌を逸している。