ノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツ教授が米経済の二番底の危険を警告した。
米経済、二番底の危険=ドル基軸終えんへ-スティグリッツ教授
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000088-jij-int

世界銀行の元主任エコノミストでノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授は3日、一部メディアとのインタビューに応じ、回復の兆しを見せている米経済について、「住宅差し押さえや商業用不動産向け融資の焦げ付き増加で金融不安が再燃し、二番底をつける可能性が非常に高い」と述べ、景気の先行きに強い警戒感を表明した。

G20では景気回復を見極め、緊急時の金融・経済政策から平時への状況へ戻す「出口戦略」を議論するとも伝えられているが、スティグリッツ教授による警告は、これらの見解と真っ向から対立するものだろう。

スティグリッツ教授の経済学は、著書が大学での経済学の標準的な教科書になるほど、オーソドックスなものだ。その視点で現在の米経済を分析した結果が上記、米経済の二番底の危険性なのだから、普通に経済学を勉強したものならわかる程度に、今の世界同時不況からの回復はまだ一時的なものに過ぎない。

引き続き、世界の各国および金融当局は気を緩めずに、経済対策、金融緩和を持続し、経済を本格的な回復に持っていく必要がある。

チケット制のオンライン英会話ならPEN