民主党の支持率が71%に達し、高い支持率が示された。一方、自民党の支持率は過去最低の17%に下落した。
これは変化を求めた国民の期待の高さを示している。また、具体的に民主党が「変化させること」については選挙中のマニフェストの中で示されている。しかし、鳩山政権が成立してからまだ1ヶ月も経過しないなか、すでにマニフェストでの約束が反故にされつつある。先日の赤字国債の増発のニュースは多くの人に衝撃を与えたかもしれない。そして7日、また、反故にされかねない発言があった。普天間飛行場の移設問題だ。
鳩山首相「政権公約、時間で変化も」 普天間合意容認を示唆
2009/10/07 21:29
鳩山由紀夫首相は7日夜、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「マニフェストで最初に申し上げたことは1つの約束で簡単に変えるべきではないと思っているが、時間というファクターによって変化する可能性は否定しない」と述べ、キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に移設する日米両政府の合意を容認する可能性を示唆した。首相官邸で記者団の質問に答えた。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/310160/
そもそも、マニフェストとは何だろうか?どうしてこれまでどおり「政権公約」と呼ばないのだろうか?
マニフェスト:政策綱領。イギリスの選挙で政党から公表されるもので,具体性を欠く選挙スローガンや公約と異なり,政策の数値目標,実施期限,財源などを明示する。
上の説明を読むと、マニフェストとは政策綱領で、具体的な政策の数値目標、実施期限、財源などを明示したものである。にもかかわらず、鳩山首相から出た言葉は「時間というファクターによって変化する可能性は否定しない」だった。4年のうちに社会情勢が変化したというならば、もちろんこの説明は納得できる。しかし、まだ、選挙から1ヶ月、政権成立から3週間だ。それで「時間のファクターによって変化する」とは何事だろう?
どうも、結局、民主党がマニフェストで掲げたことも具体性を欠くスローガンに過ぎなかったのではないか?