20代の車の所有率は46%。購入しない理由は「必要性が無い」、「購入・維持費が高い」
「現在自動車は持っていますか?」と聞いたところ、「自分名義の車を持っている」18.2%、「家族と共同で持っている」28.3%となり、「持っていない」という人は過半数の53.6%だった
「持っていない」と回答した722人に、「車を購入しない理由は何ですか?」と聞いたところ、多かったのは「特に必要ないから」42.3%、「車に乗る機会があまり無いから」18.2%という必要性に関しての回答だった。「購入費が高いから」12.0%、「ガソリンなどの維持費が高いから」6.3%、「駐車場代などの周辺の費用が高いから」5.0%という費用面の理由も2割強存在した。
http://news.livedoor.com/article/detail/4439151/
その昔、自動車産業の創始者ヘンリー・フォードは自動車をつくる労働者が自動車に乗れるような社会を目指した。まだ、自動車が超高級品で、一般の労働者が購入することなんて考えられなかった時代の話だ。しかし、フォードは大量生産の方式を開発し、T型フォードを低価格で販売することに成功した。
1908年の発売当時、富裕層相手の手作りの自動車が3000ドルから4000ドル、同クラスの他メーカーの自動車でも1000ドル近い価格であったのに対し、T型フォードは850ドルだった。労働者に対しても当時としては珍しかった8時間労働や一日あたり5ドルの賃金という厚遇を与えた。
これにより労働者でも自動車に乗れる時代が到来したのである。
それから100年して、日本の若者は自動車を買うお金を持っていない。自動車を買えても、維持費用が高すぎて、維持できない。ひところの、ローンで自動車を買っても、右上がりの給料で返済計画が立つという時代はもう昔話だ。労働者が自動車を買わないから、自動車産業は衰退し、労働者の賃金は下がり、そして失業者が増える。フォードの思想に逆行する事態が進んでいる。
フォードT型モデルの発売から100年かけて、日本はまた振り出しに戻ってしまったのだろうか?